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1-6-2.立体図形の平面

立体図形は、点・線・平面という3つの要素から成り立っています。この単元では、立体を構成する平面や直線が、空間の中でどのような位置関係にあるのか、そして立体を開いて平面にした「展開図」について学びます。

空間での直線や平面の関係

平面図形の世界では、2本の直線は「交わる」か「平行」のどちらかしかありませんでした。しかし、奥行きのある空間の世界では、もう一つ新しい関係が登場します。

空間にある2直線の位置関係

  1. 交わる:1点で出会う。
  2. 平行である:どこまでいっても出会わない。(同じ平面上にある)
  3. ねじれの位置にある:平行ではなく、交わりもしない。

ねじれの位置とは?

「ねじれの位置」は、立体交差する高速道路のように、同じ平面上になく、お互いに関係なく別の方向へ進んでいる2本の直線のことです。

直線と平面、平面と平面の関係

  • 直線と平面の位置関係は、「①交わる」「②平行である」「③平面に含まれる」の3つがあります。
  • 平面と平面の位置関係は、「①交わる(交線は直線)」「②平行である」の2つがあります。(例:部屋の壁と床は交わり、天井と床は平行)

[Image showing intersecting planes and parallel planes]

立体図形の展開図(てんかいず)

立体図形の辺をハサミで切り開いて、1枚の平面に広げた図のことを「展開図」と言います。サイコロの箱を分解して平らにするようなイメージです。

展開図とは?

立体のすべての面を、平面上に広げて並べた図のこと。展開図を使うことで、立体の側面の形(側面)底面の形(底面)が一目で分かります。

円柱の展開図

円柱を展開すると、2つの円(底面)と、1つの長方形(側面)に分かれます。このとき、長方形の横の長さは、底面の円周の長さとぴったり一致するのが最大のポイントです。

円錐の展開図

円錐を展開すると、1つの円(底面)と、1つのおうぎ形(側面)に分かれます。このとき、おうぎ形の弧の長さは、底面の円周の長さとぴったり一致します。

このように、立体図形を展開図にすることで、その立体がどのような平面図形で構成されているかが分かります。この考え方は、次に学ぶ「表面積」を計算する上で非常に重要になります。


理解度チェック

この小単元の内容が理解できたか、テストで確認しましょう。

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