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2-5-1.平行線と角の性質

図形の性質を探る旅へようこそ!この単元では、平行な2本の直線に別の1本の直線が交わるときにできる「角」の間に、どのような性質が隠されているかを探っていきます。これらの性質は、図形問題で角度を求めたり、図形の合同を証明したりするための、非常に強力な武器になります。

まずはおさらい:対頂角

2本の直線が交わるときにできる角の中で、向かい合っている角を「対頂角(たいちょうかく)」と言います。

対頂角の性質

対頂角は、常に等しくなります。これは、もとの2直線が平行であるかどうかに関わらず、いつでも成り立つルールです。

平行線の性質:同位角と錯角

平行な2本の直線に、別の1本の直線が交わると、特別な関係を持つ角のペアが2種類生まれます。

① 同位角(どういかく)

2つの交点の、同じ位置関係にある角どうしのこと。「同じ位置の角」と覚えると分かりやすいです。

性質:2直線が平行ならば、同位角は等しい。

② 錯角(さっかく)

2つの直線の内側にあって、互い違いの位置にある角どうしのこと。アルファベットの「Z」の形を描くと見つけやすいです。

性質:2直線が平行ならば、錯角は等しい。

逆もまた真なり!平行線になるための条件

これらの性質は、逆の使い方もできます。つまり、ある2本の直線が平行かどうかわからないときでも、次のことが言えれば、その2直線は平行であると結論づけることができます。

平行線になるための条件

  • 同位角が等しいならば、その2直線は平行である。
  • 錯角が等しいならば、その2直線は平行である。

この「逆」の考え方は、これから学ぶ「証明問題」で、2直線が平行であることを示すための重要な根拠として使われます。


理解度チェック

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