正負の数の引き算、数学の言葉では「減法(げんぽう)」と言います。引き算には、たった一つだけ覚えるだけで全ての計算が解けてしまう、魔法のようなルールが存在します。
用語:減法と差
減法 (げんぽう): 引き算のこと。
差 (さ): 減法の結果(答え)のこと。
その魔法のルールとは、引き算を「足し算に変身させる」ことです!
引く数の符号を反対(プラス↔マイナス)にして、足し算になおす。
このルールさえ使えば、前回マスターした加法(足し算)の知識だけで、どんな引き算も計算できてしまいます。
具体例で見てみよう
例1:(+7) – (+3)
引く数「+3」の符号を反対の「-3」にして、足し算に変身させます。
$$(+7) – (+3) \quad \rightarrow \quad (+7) + (-3) = +4$$
プラス軍7人とマイナス軍3人の綱引きなので、答えは+4
ですね。
例2:(+5) – (-4)
ここが重要ポイント! 引く数「-4」の符号を反対の「+4」にして、足し算に変身させます。
$$(+5) – (-4) \quad \rightarrow \quad (+5) + (+4) = +9$$
マイナスを引くと、結果的にプラスになる、という面白い現象が起きます。「借金(-4)が無くなる(-)」と、資産が「+4」増えるのと同じイメージです。
例3:(-6) – (+2)
引く数「+2」の符号を反対の「-2」にして、足し算に変身させます。
$$(-6) – (+2) \quad \rightarrow \quad (-6) + (-2) = -8$$
マイナス仲間がさらに増えるので、答えは-8
となります。
このように、減法は「符号をひっくり返して足し算にする」というワンステップを加えるだけで、あとは加法の計算と同じです。このルールに慣れて、計算マスターを目指しましょう!