これまで学んできた足し算、引き算、掛け算、割り算。これらが一つの式に混ざって出てくるのが「四則演算」の計算問題です。式が長くなると難しく見えますが、計算には絶対に守らなければならない「順番」があります。この交通ルールさえ守れば、必ず正解にたどり着けます!
どんなに複雑な式でも、この順番で計算する!
① カッコの中や累乗 (るいじょう)
② 掛け算・割り算 (×, ÷)
③ 足し算・引き算 (+, -)
同じ優先順位のものが並んでいる場合は、左から順番に計算していくのがルールです。累乗 (るいじょう)は次回勉強します。
例題で手順を確認しよう
それでは、ルールに従って下の問題を解いてみましょう。
$$(-4) + 2 \times \{ 8 – (-3) \times 2 \}$$
手順①:カッコの中を計算する
この式にはカッコが2種類ありますが、一番内側にある{ }
の中から計算します。さらにその中で引き算と掛け算があるので、掛け算が優先です。
$$(-3) \times 2 = -6$$
これをカッコの中に戻すと、{ 8 - (-6) }
となります。この引き算を計算します。
$$8 – (-6) = 8 + (+6) = 14$$
これでカッコの中がスッキリしました!もとの式はこうなります。
$$(-4) + 2 \times 14$$
手順②:掛け算・割り算を計算する
残ったのは足し算と掛け算です。ルール通り、掛け算が優先です。
$$2 \times 14 = 28$$
これで式はさらにシンプルになりました。
$$(-4) + 28$$
手順③:足し算・引き算を計算する
最後に残った足し算を計算して、フィニッシュです!
$$(-4) + 28 = +24$$
答え
計算の答えは 24 です。
一見複雑に見える計算も、ルールに従って一つずつ分解していけば、必ず解くことができます。焦らず、計算の順番をしっかり見極める練習をしましょう!