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1-2-1.文字式の意味

いよいよ数学の世界に本格的に入っていきます! これから私たちは、数字だけでなく「文字」を使って式を立てていきます。xa といった文字が出てきますが、難しく考える必要はありません。

文字は、どんな数字でも入れることができる便利な「箱」だと思ってください。

なぜ文字を使うの?

例えば「1個100円のりんごをx個買ったときの値段」を考えます。「x」という箱を使うことで、りんごが1個なら100円、2個なら200円…という関係を、

$$100 \times x$$

という一つの式でスマートに表現できます。

このように、文字式はたくさんの場合を一つの式にまとめたり、まだ分からない数を仮に置いて考えたりするときに、絶大なパワーを発揮します。

文字式の書き方ルール

文字式を世界中の人が同じように理解できるように、いくつかの書き方のルールが決められています。これからずっと使う、とても大事なルールです。

【乗法(掛け算)のルール】

  1. 掛け算の記号「×」は省略する
  2. 数字は文字の前に書く

    $$ 例: a \times 3 \rightarrow 3a$$

  3. 文字が複数ある場合はアルファベット順に並べる。

    $$ 例:c \times a \times b \rightarrow abc$$

  4. 「1」は省略する。

    $$ 例: 1 \times x \rightarrow x$$

    $$ 例: -1 \times x \rightarrow -x$$

  5. 同じ文字の掛け算は指数を使う。

    $$ 例:y \times y \rightarrow y^2$$

【除法(割り算)のルール】

  • 割り算の記号「÷」は使わず、分数の形で書く。割る数が分母(下)、割られる数が分子(上)になります。

練習してみよう

ルールに従って、次の式を文字式で表してみましょう。

問1:

$$x \div 5$$

割り算は分数の形にするので…

$$\frac{x}{5}$$

問2:

$$b \times a \times (-4)$$

掛け算のルールを思い出しましょう。①「×」を省略、②数字が前、③アルファベット順、なので…

$$-4ab$$

最初は戸惑うかもしれませんが、練習すればすぐに慣れます。このルールは、今後の数学の「共通言語」になるので、しっかりマスターしましょう!


理解度チェック

この小単元の内容が理解できたか、テストで確認しましょう。

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