いよいよ数学の世界に本格的に入っていきます! これから私たちは、数字だけでなく「文字」を使って式を立てていきます。x
や a
といった文字が出てきますが、難しく考える必要はありません。
文字は、どんな数字でも入れることができる便利な「箱」だと思ってください。
なぜ文字を使うの?
例えば「1個100円のりんごをx個買ったときの値段」を考えます。「x」という箱を使うことで、りんごが1個なら100円、2個なら200円…という関係を、
$$100 \times x$$
という一つの式でスマートに表現できます。
このように、文字式はたくさんの場合を一つの式にまとめたり、まだ分からない数を仮に置いて考えたりするときに、絶大なパワーを発揮します。
文字式の書き方ルール
文字式を世界中の人が同じように理解できるように、いくつかの書き方のルールが決められています。これからずっと使う、とても大事なルールです。
【乗法(掛け算)のルール】
- 掛け算の記号「×」は省略する。
- 数字は文字の前に書く。
- 文字が複数ある場合はアルファベット順に並べる。
- 「1」は省略する。
- 同じ文字の掛け算は指数を使う。
【除法(割り算)のルール】
- 割り算の記号「÷」は使わず、分数の形で書く。割る数が分母(下)、割られる数が分子(上)になります。
練習してみよう
ルールに従って、次の式を文字式で表してみましょう。
問1:
割り算は分数の形にするので…
$$\frac{x}{5}$$
問2:
掛け算のルールを思い出しましょう。①「×」を省略、②数字が前、③アルファベット順、なので…
$$-4ab$$
最初は戸惑うかもしれませんが、練習すればすぐに慣れます。このルールは、今後の数学の「共通言語」になるので、しっかりマスターしましょう!