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1-2-2.文字式の加法、減法

文字式のルールに慣れてきたところで、次は文字式どうしの足し算・引き算(加法・減法)に挑戦します。計算の鍵を握るのは、「仲間を見つけてまとめる」ことです。その仲間のことを、数学では「同類項(どうるいこう)」と呼びます。

はじめに覚えたい言葉

項・係数・同類項

$$5x – 3y + 2$$

を例に見てみましょう。

項 (こう): 式をプラスで区切ったときの各部分のこと。この式の項は 5x, -3y, 2 の3つです。
係数 (けいすう): 文字についている数字の部分のこと。xの係数は5yの係数は-3です。

次に、式

$$5x – 3y -2x$$

を例に見てみましょう。

同類項 (どうるいこう): 文字の部分が全く同じ項のこと。例えば、5x-2x は同類項ですが、5x-3y は文字が違うので同類項ではありません。

同類項をまとめる

文字式の加法・減法では、この同類項だけを計算することができます。りんご(x)とりんご(x)は合わせられますが、りんご(x)とみかん(y)は合わせられない、というイメージです。

【加法・減法の絶対ルール】
同類項どうしで、係数を足し引きする!

例1:加法(足し算)

$$(3a + 4) + (5a – 6)$$

まずカッコをそのまま外します。

$$= 3a + 4 + 5a – 6$$

次に、同類項(仲間)を見つけます。3a5a がaの項、+4-6 が数字だけの項です。

仲間どうしで係数を計算します。

$$= (3+5)a + (4-6) = 8a – 2$$

例2:減法(引き算)

$$(7x + 2) – (4x – 5)$$

引き算では、引く方のカッコを外すときに、中のすべての項の符号が反対になるという超重要ルールがあります!「分配法則(ぶんぱいほうそく)」と言います。これは次回詳しく勉強します。

$$= 7x + 2 – 4x + 5$$

- (4x)-4xに、- (-5)+5 になっているのが分かりますね。あとは加法と同じように、同類項をまとめます。

$$= (7-4)x + (2+5) = 3x + 7$$

文字式の計算は、①カッコを外す(引き算は特に注意!)、②同類項という仲間を見つける、③係数を計算する、という手順で進めれば大丈夫です!


理解度チェック

この小単元の内容が理解できたか、テストで確認しましょう。

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