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1-3-2.一次方程式の基本

ここからは、実際に方程式を解くための基本的なテクニックを学んでいきます。今回扱うのは「一次方程式(いちじほうていしき)」と呼ばれる、最もシンプルな形の方程式です。

一次方程式とは?

式を整理したときに、\(x^2\)や\(x^3\)などが含まれず、x(1乗の\(x\))だけが含まれる方程式のこと。中学1年生で学ぶ方程式は、ほとんどがこの一次方程式です。

どんな一次方程式も、解くときの最終ゴールはたった一つです。

【方程式を解くゴール】
式を

$$x = \text{数字}$$

の形に変形すること!

このゴールを目指すために使う道具が、前回学んだ「等式の性質」です。「両辺に同じ操作をしても良い」というあのルールを使って、\(x\)の正体を暴いていきましょう。

例題1:足し算・引き算で解くタイプ

$$x – 5 = 3$$

ゴールは

$$x=$$

の形にすることです。そのためには、左辺にある-5が邪魔ですね。どうすれば-5を消せるでしょうか?
答えは、+5をしてあげることです。-5+5=0 となり、うまく消えてくれます。

そして、等式の性質「両辺に同じ数を足しても良い」を使い、両辺に+5をします。

$$x – 5 + 5 = 3 + 5$$

$$x = 8$$

見事、

$$x = \text{数字}$$

の形になりました!この方程式の解は \(x=8\) です。

例題2:掛け算・割り算で解くタイプ

$$4x = 20$$

$$4x$$

$$4 \times x$$

のことです。xだけにしたいので、×4が邪魔ですね。
これを消すには、÷4をしてあげれば

$$4 \div 4 = 1$$

となり、

$$1x$$

、つまり\(x\)にすることができます。

等式の性質「両辺を同じ数で割っても良い」を使い、両辺を4で割ります。

$$\frac{4x}{4} = \frac{20}{4}$$

$$x = 5$$

ゴールにたどり着きました!この方程式の解は \(x=5\) です。

このように、xを一人ぼっちにするために、邪魔なものを消す操作を両辺にしてあげる」のが、方程式の基本的な解き方です。


理解度チェック

この小単元の内容が理解できたか、テストで確認しましょう。

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