方程式を解き終わったあと、「この答え、本当に合ってるかな…?」と不安になることはありませんか?その不安を確信に変えるための、とても大切な作業が「検算(けんざん)」です。
検算とは、自分が出した解が正しいかどうかを確かめる計算のことです。この習慣を身につければ、テストでのうっかりミスを自分で見つけられるようになり、得点力が大きくアップします!
検算のやり方
検算の方法は、これまで学んだ「代入」を使うだけなので、とても簡単です。
① 自分で出した解を、もとの方程式の文字に代入する。
② 方程式の左辺と右辺の値を、それぞれ別々に計算する。
③ 「左辺の値 = 右辺の値」となれば、解は正しい!
ポイントは、計算途中の式ではなく、問題で与えられた一番最初の式に代入することです。そうしないと、途中で計算ミスをしていた場合に見つけることができません。
例題でやってみよう
問題
方程式
$$5x + 3 = 2x + 18$$
を解き、検算しなさい。
まずは方程式を解く
移項を使って、x
を求めてみましょう。
$$5x – 2x = 18 – 3$$
$$3x = 15$$
$$x = 5$$
解は
$$x=5$$
になりました。では、この解が本当に正しいか、検算してみましょう。
ここからが検算!
① もとの式
$$5x + 3 = 2x + 18$$
に
$$x=5$$
を代入する。
② 左辺と右辺をそれぞれ計算する。
【左辺】
$$5x + 3 = 5 \times (5) + 3 = 25 + 3 = 28$$
【右辺】
$$2x + 18 = 2 \times (5) + 18 = 10 + 18 = 28$$
③ 結果を比べる。
$$左辺 = 28$$
$$右辺 = 28$$
左辺と右辺の値が、見事に同じ「28」になりました!これで、解である
$$x=5$$
は正しかったと自信を持って言うことができます。
もし、左辺と右辺の値が違っていたら、それは「計算のどこかでミスをしていますよ」というサインです。もう一度、解く過程を見直してみましょう。検算は、自分のミスを発見できる最高の見直し術なのです。