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1-3-5.解の検算

方程式を解き終わったあと、「この答え、本当に合ってるかな…?」と不安になることはありませんか?その不安を確信に変えるための、とても大切な作業が「検算(けんざん)」です。

検算とは、自分が出した解が正しいかどうかを確かめる計算のことです。この習慣を身につければ、テストでのうっかりミスを自分で見つけられるようになり、得点力が大きくアップします!

検算のやり方

検算の方法は、これまで学んだ「代入」を使うだけなので、とても簡単です。

【検算の3ステップ】
自分で出した解を、もとの方程式の文字に代入する。
方程式の左辺右辺の値を、それぞれ別々に計算する。
「左辺の値 = 右辺の値」となれば、解は正しい!

ポイントは、計算途中の式ではなく、問題で与えられた一番最初の式に代入することです。そうしないと、途中で計算ミスをしていた場合に見つけることができません。

例題でやってみよう

問題

方程式

$$5x + 3 = 2x + 18$$

を解き、検算しなさい。

まずは方程式を解く

移項を使って、xを求めてみましょう。

$$5x – 2x = 18 – 3$$

$$3x = 15$$

$$x = 5$$

解は

$$x=5$$

になりました。では、この解が本当に正しいか、検算してみましょう。

ここからが検算!

① もとの式

$$5x + 3 = 2x + 18$$

$$x=5$$

を代入する。

② 左辺と右辺をそれぞれ計算する。

【左辺】

$$5x + 3 = 5 \times (5) + 3 = 25 + 3 = 28$$

【右辺】

$$2x + 18 = 2 \times (5) + 18 = 10 + 18 = 28$$

③ 結果を比べる。

$$左辺 = 28$$

$$右辺 = 28$$

左辺と右辺の値が、見事に同じ「28」になりました!これで、解である

$$x=5$$

は正しかったと自信を持って言うことができます。

もし、左辺と右辺の値が違っていたら、それは「計算のどこかでミスをしていますよ」というサインです。もう一度、解く過程を見直してみましょう。検算は、自分のミスを発見できる最高の見直し術なのです。


理解度チェック

この小単元の内容が理解できたか、テストで確認しましょう。

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