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1-4-6.グラフの式を見分ける

この単元の締めくくりです。グラフを一目見ただけで、それが「比例」なのか「反比例」なのかを鑑定し、さらにそのグラフの式まで特定する「グラフ探偵」のテクニックをマスターしましょう。

グラフ探偵のチェックリスト

グラフを見たら、まず次の2つの質問を自分に問いかけて、グラフの種類を特定します。

質問①:グラフは、原点を通る「直線」ですか?

【YESの場合】比例のグラフです。式の形は \(y=ax\) に決まります。


質問②:グラフは、原点を通らない「2本の曲線」ですか?

【YESの場合】反比例のグラフです。式の形は \(y = \frac{a}{x}\) に決まります。

例題で実践してみよう

グラフの種類を特定したら、次は比例定数aを見つけて式を完成させます。

例題1

下のグラフが表す式を求めなさい。

手順①:グラフの種類を特定する
グラフは「原点を通る直線」なので、比例の関係です。したがって、式の形は \(y=ax\) と分かります。

手順②:通る座標を1つ見つける
グラフは原点の他に、点(2, -6)を通過しています。

手順③:座標を代入してaを求める
\(y=ax\) の式に、\(x=2\), \(y=-6\) を代入します。

$$-6 = a \times 2$$

この方程式を解くと、\(a = -3\) となります。

手順④:式を完成させる
比例定数a-3だと分かったので、答えは次のようになります。

答え:

$$y = -3x$$

例題2

下のグラフが表す式を求めなさい。

手順①:グラフの種類を特定する
グラフは「原点を通らない2本の曲線」なので、反比例の関係です。したがって、式の形は \(y = \frac{a}{x}\) です。

手順②:通る座標を1つ見つける
グラフ上の読み取りやすい点を探すと、(4, 3)を通過していることが分かります。

手順③:座標を使ってaを求める
反比例の性質 \(xy = a\) を使うのが最も簡単です。\(x=4\), \(y=3\) を代入します。

$$a = 4 \times 3 = 12$$

手順④:式を完成させる
比例定数a12だと分かったので、答えは次のようになります。

答え:

$$y = \frac{12}{x}$$

まとめ

グラフの鑑定は、①形を見て比例か反比例か判断し、②通る点を1つ見つけて代入する、という流れで行います。この手順で、どんなグラフも式に翻訳することができますね!


理解度チェック

この小単元の内容が理解できたか、テストで確認しましょう。

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