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2-1-1.整式の加法、減法

中学2年生の数学へようこそ!1年生で学んだ「文字式」が、さらにパワーアップして登場します。ここでは、式全体の足し算・引き算(加法・減法)について学びます。基本ルールは1年生の時と同じ「同類項をまとめる」ですが、少しだけ新しい言葉と考え方が加わります。

新しい言葉:単項式と多項式

まず、式の種類を区別するための新しい言葉を覚えましょう。

単項式・多項式・次数

  • 単項式 (たんこうしき): \(3x\) や \(5a^2b\) のように、数や文字の掛け算だけでできている式。
  • 多項式 (たこうしき): \(3x – 5y\) や \(5a^2b + 2a – 1\) のように、単項式を足し算でつないだ式。多項式を構成する一つひとつの単項式をと言います。
  • 次数 (じすう): 項の中で掛け合わされている文字の個数。例えば、\(5a^2b\) の次数は \(a \times a \times b\) なので3です。多項式の次数は、最も次数の高い項の次数で決まります。

単項式と多項式をまとめて整式(せいしき)と呼びます。

整式の加法・減法

整式の足し算・引き算は、カッコに入った式どうしで行うことが多くなります。ルールは1年生の復習です!

【計算の基本ルール】
文字の部分がまったく同じ項(同類項)どうしで、係数を計算する!

例1:加法(足し算)

\((2x + 5y) + (3x – 2y)\)

足し算の場合は、そのままカッコを外すことができます。

$$= 2x + 5y + 3x – 2y$$

同類項(\(2x\)と\(3x\)、\(5y\)と\(-2y\))をまとめます。

$$= (2+3)x + (5-2)y$$

$$= 5x + 3y$$

例2:減法(引き算)

\((4a – 3b) – (2a – 5b)\)

引き算のときが最重要ポイントです。引く方のカッコを外すとき、中のすべての項の符号が反対になります。

$$= 4a – 3b – 2a + 5b$$

\(-(2a)\)が\(-2a\)に、\(-(-5b)\)が\(+5b\)になっていることに注意してください。あとは同類項をまとめます。

$$= (4-2)a + (-3+5)b$$

$$= 2a + 2b$$

計算のやり方は1年生のときと同じですが、項が増えて複雑になっても慌てずに、仲間(同類項)を正確に見つけて計算することが大切です。特に引き算の符号ミスには十分注意しましょう!


理解度チェック

この小単元の内容が理解できたか、テストで確認しましょう。

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