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3-4-1.二次関数のグラフの書き方(頂点と軸)

中学3年生で学ぶ関数は、2年生で学んだ一次関数とは全く違う形をしています。二次関数 \(y=ax^2\) のグラフは、「放物線(ほうぶつせん)」と呼ばれる、ボールを投げたときのような滑らかな曲線を描きます。


\(y=ax^2\) のグラフの特徴

二次関数 \(y=ax^2\) のグラフ(放物線)には、いくつかの重要な特徴と名前があります。

放物線の各部分の名前

  • 頂点(ちょうてん):放物線のカーブの一番下の点(または一番上の点)。\(y=ax^2\) のグラフでは、必ず原点(0, 0)になります。
  • 軸(じく):放物線を左右対称に分ける線のこと。\(y=ax^2\) のグラフでは、必ずy軸になります。

そして、グラフの形は、一次関数の傾きと同様に、\(x^2\)の係数である\(a\)の値によって決まります。

係数\(a\)とグラフの形

  • \(a > 0\) (正の数)のとき → グラフは下に凸(とつ)の形(お椀のような形)になる。
  • \(a < 0\) (負の数)のとき → グラフは上に凸(とつ)の形(山のような形)になる。
  • \(a\)の絶対値が大きいほど → グラフの開き方が細く(鋭く)なる。
  • \(a\)の絶対値が小さいほど → グラフの開き方が広く(ゆるやか)なる。

二次関数のグラフの書き方

放物線は曲線なので、いくつかの点を取って、それらを滑らかに結んで描きます。y軸に対して対称であることを利用すると、効率よく描けます。

例題:\(y=x^2\) のグラフを書きなさい。


手順①:\(x\)の値をいくつか代入して、対応する\(y\)の値を計算し、表を作る。

\(x\) -2 -1 0 1 2
\(y\) 4 1 0 1 4

手順②:表の座標の点を、座標平面上にとる。
(-2, 4), (-1, 1), (0, 0), (1, 1), (2, 4) … と点を打っていきます。

手順③:点を滑らかに結ぶ。
定規を使わずに、フリーハンドで点を結び、y軸について左右対称になるように滑らかな放物線を描きます。


理解度チェック

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