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3-4-2.二次関数と一次関数の交点

放物線を描く二次関数と、直線を描く一次関数。この2つのグラフが交わるとき、その交点の座標は、計算によって正確に求めることができます。

その方法は、これまで学んできた知識の組み合わせです。ずばり、交点の座標は、2つのグラフの式を「連立方程式」として解いたときの解と、完全に一致します。


交点の座標の求め方

グラフの交点を求めることは、2つの式を「同時に」満たす\(x\)と\(y\)のペアを見つけることです。これは、連立方程式を解くときの考え方と全く同じですね。

交点を求める手順

  1. 2つの関数の式を、連立方程式とみなす。(\(y=\dots\)の形になっているので、代入法が使いやすい)
  2. 右辺どうしをイコールで結び、\(x\)についての二次方程式を作る。
  3. その二次方程式を解き、交点のx座標をすべて求める。
  4. 求めたx座標を、どちらかの式に代入して、y座標を求める。

例題で手順を確認しよう

例題

放物線 \(y=x^2\) と 直線 \(y=x+6\) の交点の座標を求めなさい。


手順①&②:2つの式を連立させ、二次方程式を作る
2つの式は、どちらも\(y\)について解かれています。代入法を使い、右辺どうしをイコールで結びます。

$$x^2 = x+6$$

手順③:二次方程式を解く
まず、式を「\(=0\)」の形に整理します。

$$x^2 – x – 6 = 0$$

この式を因数分解します。(足して-1, 掛けて-6になるペアを探す)

$$(x-3)(x+2) = 0$$

したがって、解は \(x=3\) と \(x=-2\) になります。これが、2つの交点のそれぞれのx座標です。

手順④:y座標を求める
求めたx座標を、どちらかの式に代入します。計算が簡単な一次関数の式 \(y=x+6\) を使うのがおすすめです。

・\(x=3\) のとき、\(y = 3 + 6 = 9\)
・\(x=-2\) のとき、\(y = -2 + 6 = 4\)


答え:(3, 9) と (-2, 4)


理解度チェック

この小単元の内容が理解できたか、テストで確認しましょう。

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