1. 最小の表 — tabular
表は tabular 環境で書きます。
追加パッケージは不要 (罫線を綺麗にしたければ後述の booktabs)。
\begin{tabular}{ll}
名前 & 値 \\
光速 & 3.00e8 \\
重力定数 & 6.67e-11 \\
\end{tabular} | 名前 | 値 |
| 光速 | 3.00e8 |
| 重力定数 | 6.67e-11 |
{ll}= 列数ぶんの文字。lが 2 つなので 2 列&が列の区切り- バックスラッシュ 2 つが行の区切り
2. 列の寄せ方 — l / c / r
こんなとき使う: 名前は左寄せ、数値は中央か右寄せにしたい。
列の寄せ方は tabular の引数に 1 文字ずつ並べて指定します。
l— 左寄せ (left)c— 中央寄せ (center)r— 右寄せ (right)
\begin{tabular}{lcr}
左寄せ & 中央寄せ & 右寄せ \\
apple & banana & cherry \\
\end{tabular} | 左寄せ | 中央寄せ | 右寄せ |
| apple | banana | cherry |
列数と寄せ方は {l l r} のように 1 文字ずつ、
スペースを入れても入れなくても同じに解釈されます ({llr})。
「名前 / 値 / 単位」の 3 列の表を、左寄せ・中央寄せ・右寄せで並べて書いてみよう。
▶ 解答を見る 解答
列指定を lcr にします。
\begin{tabular}{lcr}
名前 & 値 & 単位 \\
光速 & 3.00e8 & m/s \\
重力 & 9.80 & m/s^2 \\
\end{tabular}
ポイント:
l/c/rを列数ぶん並べるだけ- 寄せ方を変えたければ
llrやcllなど組み合わせ自由
3. 横線 — hline と booktabs
こんなとき使う: 表に罫線を入れたい。 書き方は 2 通りあり、仕上がりがかなり違います。
A. base LaTeX だけで書く (hline)
\begin{tabular}{ll}
\hline
名前 & 値 \\
\hline
光速 & 3.00e8 \\
重力 & 6.67e-11 \\
\hline
\end{tabular} | 名前 | 値 |
| 光速 | 3.00e8 |
| 重力 | 6.67e-11 |
\hlineを入れたい位置に挿入するだけ- どこにでも書ける反面、全部同じ太さで単調になりがち
B. booktabs パッケージ (推奨)
% プリアンブル
\usepackage{booktabs}
% 本文
\begin{tabular}{ll}
\toprule
名前 & 値 \\
\midrule
光速 & 3.00e8 \\
重力 & 6.67e-11 \\
\bottomrule
\end{tabular} | 名前 | 値 |
| 光速 | 3.00e8 |
| 重力 | 6.67e-11 |
\toprule— 一番上の太めの線\midrule— 見出しと内容の区切り\bottomrule— 一番下の太めの線- 太さが 3 段階あるので、見出し/内容の区別が視覚的に伝わる
- 論文・教科書はほぼこのスタイル。迷ったらこちらを使えば間違いない
4. 縦線 — 使う?使わない?
列指定に | (パイプ) を入れると縦線が引けます。
\begin{tabular}{l|l}
名前 & 値 \\
\hline
光速 & 3.00e8 \\
\end{tabular} | 名前 | 値 |
| 光速 | 3.00e8 |
ただし、研究論文の表ではほぼ使いません。 booktabs の設計思想は「縦線は目を妨げる」で、 学術系のスタイルガイドもほぼ縦線なし。 プレゼン資料やレポートで「枠を付けたい」ときだけ使うのが穏当です。
5. キャプション (タイトル)
こんなとき使う: 表に「表 1: 物理定数」のようなタイトルをつけたい。
tabular を
table 環境で包んで、
\caption{...} を入れます。
\begin{table}[h]
\centering
\caption{物理定数}
\label{tab:constants}
\begin{tabular}{ll}
\toprule
名前 & 値 \\
\midrule
光速 & 3.00e8 \\
\bottomrule
\end{tabular}
\end{table} | 名前 | 値 |
| 光速 | 3.00e8 |
\captionは表の上に書くのが慣習 (図の場合は下)\label{tab:...}を付けておけば、本文で表~\ref{tab:constants}と参照できる[h]は「ここに置きたい」の指示。他にt(上),b(下),p(別ページ)
6. 中央寄せ
表を紙面の中央に配置したいときは、table 環境の中で
\centering を入れます。
\begin{table}[h]
\centering
\caption{タイトル}
\begin{tabular}{ll}
...
\end{tabular}
\end{table} | 列 A | 列 B |
| … | … |
\centeringは環境内でだけ有効 (一時的な中央寄せ)- 似た書き方に
\begin{center}...\end{center}があるが、余分な縦スペースが入るので非推奨
上のデータに booktabs で罫線を入れて、キャプション「物理定数」を付けて中央寄せに配置してみよう。
▶ 解答を見る 解答
table 環境で包んで \centering と \caption を入れ、中身は booktabs で書きます。
\usepackage{booktabs} % プリアンブルに
\begin{table}[h]
\centering
\caption{物理定数}
\begin{tabular}{lcr}
\toprule
名前 & 値 & 単位 \\
\midrule
光速 & 3.00e8 & m/s \\
重力 & 9.80 & m/s^2 \\
\bottomrule
\end{tabular}
\end{table}
ポイント:
table環境が「表ブロック」、その中のtabularが「中身」\centeringは table 環境の中で書くこと (tabular の中ではない)\captionは表の上に入れるのが普通
7. 列幅を指定して折り返す
こんなとき使う: セルに長い説明文を入れて自動改行したい。
固定幅の列は p{幅} で指定します。
\begin{tabular}{lp{5cm}}
用語 & 説明 \\
LaTeX & 文書組版システム。書きたい内容と見た目を分離して扱える。\\
\end{tabular} | 用語 | 説明 |
| LaTeX | 文書組版システム。書きたい内容と見た目を分離して扱える。 |
p{5cm}= 5cm 幅の段落列 (自動で折り返す)- 数値は
cm,mm,pt,\textwidthの倍率でも指定可能 - 寄せ方を指定したければ
m{幅}(上下中央) やb{幅}(下寄せ) もある