012 つのおもりの運動方程式
同じ質量 のおもり 2 つを、壁とばね でつなぎ、おもりどうしをばね でつなぎます。つり合いの位置からのずれを とします。
真ん中のばねは 2 つのずれの差 だけ伸びるので
どちらの式にも と が入っていて、1 つずつは解けません。そこで行列で 1 本にまとめます(行列で書く減衰振動)。
02基準振動を探す
2 つのおもりが同じ振動数で、形を保ったまま揺れる解(基準振動)があれば、それは単振動として扱えます。そういう解を入れると
これは の固有値 と固有ベクトル を求める問題です(演習 1)。答えは 2 つあります。
この揺れ方を基準振動と呼びます。式は線形なので、どんな動きも 2 つの基準振動の重ね合わせです(重ね合わせ)。
の 4 つは、はじめの位置 2 つと速さ 2 つで決まるので、これですべての動きを表せます。
速さに比例する抵抗があっても、2 つのおもりの抵抗が同じなら、それぞれの基準振動が別々に減衰します(抵抗が弱ければ減衰振動)。
演習 1
の固有値を、 を解いて求めよう()。
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より 、つまり と 。 で、本文の になる。
03揺れが行き来する
では、片方だけ引いて離すとどうなるか。 から静かに離すと、2 つの基準振動が半分ずつ混ざり(演習 2)
真ん中のばねが弱く なら、速い揺れ の振幅が、ゆっくり と で入れかわります。揺れが 1 つ目から 2 つ目へ移り、また戻ってきます(うなり)。
例題 1 で、揺れが 2 つ目へ移りきるまでの時間
の振幅 が 0 になるのは
演習 2
最初に (どちらも静止)から離したとき、本文の の式になることを確かめよう。
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速さが 0 なので 。 は向きが違うので で、 にとれる(符号は に入れる)。 より 。
和積の公式 、 で本文の形になる。