01抵抗はいつも速さに比例?
実際の抵抗には、よく出てくる形が 3 つあります。
- 速さに比例 :液体の中をゆっくり動くとき(粘性抵抗)。減衰振動の式はこれ。
- 速さの 2 乗 :空気の中を速く動くとき。
- 大きさ一定 :机の上を滑るとき(動摩擦)。
3 つとも揺れながら小さくなり、見た目はよく似ています。
2 乗や摩擦の式は線形ではないので、特性方程式では解けません。そこで、1 周期で失うエネルギーから振幅の減り方を出します。
02エネルギーで減り方を出す
抵抗 がする仕事の分だけ、エネルギー が減ります。山では なので、振幅 とは の関係です。
抵抗が弱く、1 周期の間はほぼ単振動 ()とみなせるとき、 から
1 周期で を積分すると、3 つの場合で次のようになります( を使う)。
速さに比例
減りは に比例するので、振幅は毎周期同じ割合で減ります(対数減衰率 と同じ)。
速さの 2 乗
減りは に比例し、大きく揺れているときほど速く減ります。 が毎周期同じ量だけ増えます。
摩擦
摩擦の大きさは速さによらないので、半周期ごとに単振動の中心が ずれた動きをつなぐことになり、半周期で 、1 周期で ずつ、振幅が同じ量で減ります(ここは近似ではない)。山で になると、ばねの力が摩擦に負けて止まります(最大静止摩擦も とみなす。静止摩擦のほうが大きければ、もっと手前で止まる)。
例題 1、動摩擦 、最初の山 。同じ側の山はどう並ぶか。
同じ側の山は とまっすぐ減ります。半周期ごとに 1.0 cm ずつ減るので、2.0 cm の山のあと反対側の 1.0 cm を経て、つり合いの位置( 以内)で止まります。
03グラフで見分ける
実験の抵抗がどの形かは、山の高さ を山の番号 に対して描くと分かります。3 つの描き方のうち、直線になるものが答えです。
| 抵抗 | 直線になる縦軸 | 傾きから分かるもの |
|---|---|---|
| 速さに比例 | ||
| 速さの 2 乗 | ||
| 摩擦 |
実際は 2 つ以上が混ざることも多く、そのときはどれも少し曲がります。つり合いの位置がずれていても曲がるので、まずそちらを確かめます(減衰振動のデータ解析)。
演習 1
空気抵抗(速さの 2 乗)で揺れるおもりの山が 、次が だった。その次の山はおよそ何 cm か。
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が一定ずつ増える。
よって 。速さに比例する抵抗なら 、摩擦なら になるので、3 つ目の山で見分けられる。