01何を探せばよいか
解を全部見つけるのは大変そうですが、この式は線形で右辺が 0 なので、独立な解を 2 つ見つければ、全部の解はその線形結合で書けます(線形微分方程式の重ね合わせ。結合の係数は複素数でもよい)。2 つが独立かは、Wronskian (2×2 の行列式)が 0 でないことで確かめます。
02指数関数を試す
どんな関数を試すか。 は微分しても 倍になるだけなので、入れると全部の項が でくくれます。
は 0 にならないので( が複素数でも 。微分の公式 も複素数の で成り立つ。Euler の公式)、 が解になるのは が特性方程式の解のときで、そのときに限ります。微分方程式の解 と区別するため、特性方程式の解は根と呼びます。
特性方程式は の二次方程式なので、根は判別式 の符号で 3 通り考えられます(二次方程式)。それぞれで解の形が決まります。
03異なる 2 つの実数の根 ()
2 つの根から、解 と が出ます。確かめるのは、この 2 つが独立かどうかです。 なら Wronskian は 0 にならず、独立です。
例題 1
演習 1
の一般解を求めよう。
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特性方程式は
で、根は (異なる実数)。よって
04重根 ()
根が の 1 つだけだと、指数関数の解も 1 つしか出ず、2 つ目が足りません。そこで とおいて、 の式を調べます(どんな も でこう書ける)。
重根なので かつ で、残るのは 。2 回積分して なので
すべての解についての置き換えなので、これで解は全部です。2 つ目の解 は当てずっぽうではなく、こうして出てきます。
例題 2
演習 2
の解で、 を満たすものを求めよう。
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特性方程式 は重根 を持つので
、 より 。
05複素数の根 ()
根が複素数だと、解 も複素数になります。ほしいのは実数の解です。
02 節のとおり、 は複素数の値をとる解です。Euler の公式で書き直し、足して 2 で割る・引いて で割ると、実数の解が 2 つ出ます(線形結合なので、やはり解)。
と が実数なら も実数です。合成すると とも書けます。
例題 3(単振動)
演習 3
の一般解を、実数の関数で書こう。
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特性方程式 の根は
で、。よって